うつ病の予防
2017年04月24日更新 2017年03月31日公開

受験生の子供がうつにならないための対処法

受験とうつは無関係とは言い切れません。受験ほど子供にとってプレッシャーやストレスになってしまうこともないからです。うつにならないように、うまく受験をすすめるにはどうすればいいか、ドクター監修のもと詳しく解説します。

大きく変化しつづける現代社会において、子供にも「うつ病」の症状があらわれるケースが増えてきました。中でも受験やそれに不随する事柄は、子供にとって大きなプレッシャーや負担となってしまうケースもあるようです。ここでは、受験とうつ病の関係についてみていきましょう。

受験うつとは

受験、いじめ、プレッシャー、不満、遊びたい欲求といったさまざまな因子が、子供のうつ病の引き金となっていると考えられます。現代の子供は、大人たちが思っている以上にストレスを抱えこんでいることが多いのかもしれません。

両親を始めとした大人たちは、「自分が子供のときは」や「他の家の子たちは」といった比較情報をもとに、子供の方針を決めていることもすくなくないでしょう。しかし、その子供にとって、その方針が適切かどうかは結果をみてみないことにはわかりません。もし、合わない方針を押しつけつづけていたとき、うつ病となってしまう要因になる可能性もあるでしょう。

受験の負担

大人でもつらくなることの多い競争社会ですが、受験はまさに競争社会の一端です。まだ心が未熟で、しかも自分では決定権が与えられておらず、自分で生活する力は社会的にも与えられておらず、なかば従うしかない形で受験に望んでいる子供もいるかもしれません。

「受験が必要だ」という思いを押しつけているにもかかわらず、「なぜ受験が必要なのか」を説明して、納得させられてない場合、子供は心の内に不満やストレスを抱えながら受験に望んでいるかもしれません。それは単に「家庭内の会話の不足」という風に捉えることもできるでしょう。

受験うつの原因

そもそも「うつ病」の状態を指す「抗うつ状態」は、人間なら誰しも陥る可能性があります。大切な人の死やペットロス、なにかの失敗や挫折、失恋、いじめといった状況に遭遇したとき、一時的に心が沈み込む状態を「抗うつ状態」と呼んでいます。この状態は2週間程度あれば、通常の元気な状態に戻るのが一般的とされています。

しかし、環境や性格、追い打ちをかけるような出来事をきっかけにそれ以上つづいてしまったとき、「うつ病」と判断されるようになっています。つまり、受験に対する不満やストレスを長期間与えつづけていた場合のみ、「受験うつ病」という状態に陥ることが考えられるでしょう。

「突然やる気をなくしてしまった」「勉強がはかどらなくなってしまった」という場合、本人の意思を無視して受験を推し進めてきたことが原因だとも考えられます。それは本人の考え方がまじめで、親の期待に応えたいという一身に、自分をだましだまし受験に追い込んできた影響だとも考えられます。決して「やる気がなくなった」「心が弱い」「ストレスに弱い」「思春期だから」という風に判断しないであげてください。

受験うつの症状

基本的に勉強の能率は著しく低下すると考えられています。大きく分けると心の症状と身体の症状に分類されます。

心の症状

「集中力が低下」することで注意力が散漫になってしまったり、「記憶力が低下」して何度も同じ場所を勉強することになっていたり、「自身がなくなる」ためにネガティブな思考に傾いてしまい勉強が手につかなくなったり、意欲そのものが低下するためにぼんやりとしてしまったり、イライラしてしまったりといったことも考えられます。

身体の症状

食欲の異常な減退、もしくは増加によりエネルギー不足や過多となったり、睡眠不足、もしくは寝過ぎるといったことにより、身体の動きや考え方もスムーズでなくなることもあるでしょう。頭痛や便秘、倦怠、肩こりや胃が気持ち悪くなるなどの症状が出ることもあるので、勉強どころではなくなるという見方もできます。

子供を受験うつにしないための対処法

親心としては子供に苦労して欲しくない、よい高校や大学に入ってよい会社に入って収入が安定して……といった希望をもつことは当然だと思います。そのための助けとなってあげたいことも親心でしょう。しかし、あくまでその道を歩くのは子供です。口を挟みたくなるところをグッと堪えて、まずは子供自身に決定権を委ねるようにしてみましょう。

そのなかで、いかに受験が大切かを問いかけて誘導した方が、子供にとってプレッシャーや負担になりにくいと考えられます。勉強を強制するのではなく、勉強したくなるように仕向けることが大切です。子供が興味のある分野を認めつつ、さまざまなケースや可能性を説明したうえで、いま勉強しておくことにどのようなメリットがあるかを提示できれば、子供にとっても勉強に対するモチベーションが保ちやすくなるかもしれません。

「大人になってから苦労する」ではなく、「大人になってから勉強するのがいかに大変か」という方向で話ができれば、子供もより納得できるかもしれません。くれぐれも押しつけて、追いこんでしまうことだけは避けるようにし、子供の決定や思考を尊重してあげるように接することが、受験うつにならないことへの第一歩だと考えられます。

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