うつ病の基礎知識
2017年04月10日更新 2017年03月31日公開

うつ病かも?子供が送る助けてサイン

うつ病は大人だけでなく子供も発症します。子供は、大人と違って自分の言葉で感情や思いを表現することが難しいので、親や周りの大人の気づきが大切になります。子供のうつ病についてドクター監修の記事で解説します。

子供のうつ病は、そのときに適切な治療を行うことが大切です。そうしなければ、大人になってからの再発に苦しんだり、他の障害とあわせて症状がでてしまったりする場合があるからです。子供は、自分の気持ちや感情を言葉で表現することが難しいので、うつ病なのかどうかを判断するのは親や周りの大人の役割となります。子供がうつ病になる原因や症状、大人が気をつけるべきことについて詳しく解説します。

子供がうつ病になる原因

子供がうつ病になってしまう原因は、日常生活の中に潜んでいます。たとえば、いじめや不登校、受験のストレス、両親の離婚や家庭環境の変化など、さまざまあるといえるでしょう。これら要因がストレスとなり、うつ病を発症する子供が多くいます。また、うつ病まではいかないが、抑うつ状態である子供はさらに多いでしょう。

特に、児童期の子供(小学生)は、自分の感情をうまく伝えることができないため、自分の中に抱えこんでしまうこともあります。その他にも、小さなことですぐイライラしたり、癇癪(かんしゃく)を起したり、問題行動として表れたりする場合もあります。言葉で伝えることが難しいため、「お腹が痛い」「頭が痛い」などといった単純な言葉に置き換えて大人に伝えてしまい、嘘をついているのではないか、と受け取られてしまうこともあります。親や周りの大人は、普段から子供の様子をよく観察し、小さな変化も見落とさないようにする必要があるといえるでしょう。

また、発達障害とうつ病には関連性があるとされており、特に、「高機能自閉症」や「アスペルガー症候群」の場合はうつ病を発症しやすい傾向があるといわれています。小学校3~4年生になると勉強についていけなくなったり、友達関係がうまくいかなくなったりと、徐々に学校生活に適応できなくなっていくことがわかってきます。これがストレスとなりうつ病を発症させる原因となってしまうのです。

子供がうつ病になったときの症状

子供がうつ病になった時は、朝早く目が覚めたり、夜中に何度も起きたりする睡眠障害や、食欲の低下、体重の減少といった身体症状がみられることが多いです。頭痛や腹痛が起こる場合もあります。大人への反抗やイライラ感、不機嫌、ぼーっとしている状態などもみられることがあります。いずれも、うつ病だということがわかりにくい症状ですので、見落とされてしまうこともしばしばあります。

子供がうつ病かもしれない行動や言動

子供は自分の気持ちや感じ方をうまく言葉にできません。ですから、親や周りの大人が子供の悩みや苦しみに気づいてあげる必要があります。子供がうつ病かもしれないと感じたとき、以下のような様子や言動をチェックしてみましょう。

<子供のうつ病チェックリスト>

  • いつもより元気がない
  • いつもより疲れやすい
  • いつもより集中力がない
  • いつもより動きが鈍い
  • 反応が鈍い、または反応がない
  • テレビやゲーム、それまで興味関心があったことに無反応
  • 1日中ぼんやりしている
  • 急に暴力的になった
  • 学校などで問題行動を起こすようになった
  • 登校拒否をするようになった
  • 「死にたい」と言うようになった
  • 頭痛や腹痛を訴える
  • 食欲が低下した
  • 寝つきが悪く、夜中に何度も起きる
  • 朝起きられなくなった

これらの症状がみられるようであれば、うつ病の可能性があります。子供は自分で判断ができませんので、大人が気づいて適切な医療機関へ連れていくことが大切です。

子供がうつ病にならないためにすべきこと

大人のうつ病の場合、中心症状として抑うつ状態があげられます。抑うつ状態とは「気分の落ち込み」のことを言います。憂うつだ、なんだか悲しい、むなしい、寂しいなどといった感情のことです。子供は、これらの感情をうまく言葉で表現することができません。これは子供のうつ病の特徴と言えるでしょう。

このような特徴があるので、子供がうつ病にならないために気をつけることとして、普段から子供の行動や言動をよく観察することがあげられます。また、普段から子供とたくさん話すことを心がけ、円滑なコミュニケーションが取れるように努めましょう。子供の苦しい気持ちや悩んでいることがあったら耳を傾け、つらさや苦しさを理解してあげるとともに、子供の本当の気持ちや考えを言葉で伝えることができるようにかかわっていくことが大切です。

何科を受診する?

子供がうつ病になった時は、子供の年齢で受診する医療機関が変わります。児童期の子供であれば、まずは小児科を受診し、思春期以降であれば、精神科を受診しましょう。また、中学生までの年齢で身体的症状があるとき、高校生までの年齢で身体症状が中心となっているときは、心療内科に相談しましょう。高校生までの年齢で身体的症状がない場合は、思春期外来(児童・思春期精神科)を受診しましょう。医療機関を受診し、適切な治療を行うことで症状が改善していきます。うつ病を克服するのには時間がかかりますので、家族や周りの人は焦らずに見守ることが大切になります。

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