ヘルパンギーナの基礎知識
2017年03月30日更新 2017年02月28日公開

幼い子供を持つ親は特に注意が必要なヘルパンギーナについて

特に幼い子供が夏に気をつけたい病気のひとつがヘルパンギーナです。発熱だけでなく、口の中にできる発疹が特徴のこの病気にかかると、食事がとりづらくなることもあります。ヘルパンギーナについてドクター監修の記事でお届けします。

ヘルパンギーナは夏に患者数が増える病気です。ヘルパンギーナという病気について、7原因や症状、予防法について見てみましょう。

ヘルパンギーナとは

ヘルパンギーナは風邪(かぜ)の一種です。主な患者は5歳以下の幼い子供で、中でも1歳の患者が多いとされています。日本においては夏にもっとも流行する病気です。

ヘルパンギーナの症状

ヘルパンギーナにかかると身体にはさまざまな症状が現れます。ヘルパンギーナと間違われやすい病気とあわせてご紹介します。

主な症状

ヘルパンギーナでは発熱と発疹が主な症状としてあげられます。特に発疹については水ぶくれの状態で口の中にできることが多いのが特徴です。また、口の奥にある咽頭という部分が炎症をおこしているため、痛みを感じたり赤くなったりします。また、熱や頭痛など風邪の諸症状が出たり、熱性けいれんが起こったりすることもあります。さらには、無菌性髄膜炎や急性心筋炎が引き起こされる可能性もありますので注意を怠らないようにしましょう。

似た症状を持つ病気

ヘルパンギーナと似た症状が現れる病気として、手足口病とヘルペス性歯肉口内炎があげられます。まず、手足口病はヘルパンギーナと同じ種類のウイルスが原因になるもので、夏に流行するということも共通点ですが、口の中にできる発疹が特徴のヘルパンギーナに対して、手足口病の発疹は手や足にも発疹が出ます。次に、ヘルペス性歯肉口内炎は病名の通り、口内炎ができたり歯茎が腫れたりします。こうした口腔内の炎症に加えて、発熱する可能性があるという点もヘルパンギーナと間違われやすい理由でしょう。

ヘルパンギーナの原因

ヘルパンギーナを引き起こすウイルスの種類と、どのような感染経路があるのかについて詳しくご紹介します。特に感染経路については知っておくと病気の予防に役立つでしょう。

原因となるウイルス

ヘルパンギーナの主な原因となるのは、コクサッキーA群ウイルス(Coxsackie virus GroupA)というものです。このウイルスはエンテロウイルス属で、同じ属性であるコクサッキーウイルスB群やエコーウイルスでヘルパンギーナが発症することもあります。

感染経路

ヘルパンギーナの感染経路については、飛沫(ひまつ)感染と経口(けいこう)感染、接触感染が考えられます。飛沫感染とは、すでに感染している人の咳やくしゃみによって飛ばされたウイルスが、他の人の体内に入り感染してしまうことです。また、経口感染とはウイルスなどによって汚染されている食品や水を口にすることによる感染で、接触感染は直接または間接的にウイルスなどに接触することで病気になることを指します。

ヘルパンギーナの流行時期

ヘルパンギーナはその地域の気候によって流行時期が違ってくるのも特徴のひとつです。日本では5月から患者が出てきて特に7月にピークを迎えます。その後8月からは減少し始め、10月には患者がほとんどいなくなります。夏を中心に流行ることから、ヘルパンギーナは夏風邪ということができるでしょう。

ヘルパンギーナの治療法

ヘルパンギーナに限った治療法というものはなく、個人の症状に合わせた治療を行っていくことになります。ヘルパンギーナの症状が身体に現れるのは2~4日ほどの潜伏期間を経てからであり、治癒には1週間ほどかかることが多いとされています。病院を受診して適切な処置を受けるとともに、看病の際には水分補給をこまめに行うなど脱水予防に努めることが大切です。また、咽頭の炎症や発疹により普段通りの食事をとれないこともありますので、栄養が不足しないように食事にも気を配る必要があります。

ヘルパンギーナの予防法

口の中に発疹ができたり高熱が出る可能性があったりと、ヘルパンギーナはつらい症状の数々を患者にもたらします。しっかり予防して、なるべくヘルパンギーナにかからないようにしましょう。

うがい・手洗いとマスク着用の徹底

ヘルパンギーナの感染経路から考えられる予防法はいくつかあげることができ、それは一般的な風邪の予防法とも重なります。まず、うがい・手洗いは徹底するようにしましょう。また、ヘルパンギーナのウイルスを広めないように個々で意識していくことも大切です。子供に咳やくしゃみなどの症状が見られる場合には早期に病院を受診するとともに、他の人にうつさないためにもマスクを着用するなどの対処をしていきましょう。

症状がなくなっても要注意

病気による症状が表面上なくなった後にも注意すべき点があります。身体の中に残っているウイルスが便を通じて出てくる可能性があるのです。特にヘルパンギーナは5歳までの子供がかかることが多いとされていますから、患者はおむつをはいている場合もあります。その処理をする家族はその後の手洗いを徹底するようにしましょう。また、おむつをはいていなかったとしてもトイレの後の手洗いは念入りに行うようにしましょう。注意すべき期間は治ったと思ってから2~4週間ほどの間です。

十分な予防を心がけよう

幼い子供がかかりやすいヘルパンギーナは、患者の家族にも負担の大きい病気です。高熱が出た場合には看病も大変ですし、口の中にできた発疹が痛くて普通の食事がとれない場合もありますので、食事作りに気を使い、手間がかかることもあるでしょう。患者のストレスも大きいことが予想されますので、なるべくヘルパンギーナにかからないように予防することが何より大切です。特に手洗いとうがいは徹底させるようにしましょう。

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